超銀礼賛

ノベライズその3
 
えーと(汗)
 
30年前といえば、私は高校生になったところだった(しみじみ)
超銀関連本は本屋さんにたくさん並んだものの、それは小さい男の子向けの本だと思うと、やはりなんだか手に取るのをためらったりして(しみじみじみ)
 
が!
超銀ノベライズの素晴らしいトコロは(?)文庫版があった、ということなのだった!(踊)文庫なら高校生が読んでもいい!<カバーかけて♪<こら(涙)
 
で、文化出版局から出ていた「ポケットメイツ」というシリーズの文庫、若桜木虔氏作のノベライズを、私は比較的心穏やかに買うことができたのだった。
 
嬉しいなーと思ったのは、上下巻に別れていて、とにかくいっぱい読めたこと!
 
で、なぜかひっきりなしに(汗)原作エピソードがストーリーの中に挿入され、今読むと忙しいことこの上ない(倒)のだけど、狂気の思春期だったので、それぐらいでちょうどよかったものと思われる。
 
おそらく、それと同時進行で私はいわゆる少年サンデー版の単行本を少しずつ買っていた。
 
たぶん、そのせいなのだと思う。
オトナになってから、しみじみ原作を読み返したとき、「あれ?」と違和感を感じることがあって、思い出してみると、ソレはこの若桜木さんのノベライズの記憶と、原作とが混ざっていたりするのだった(倒)
 
それはともかく(しみじみ)
 
このノベライズは、評判がいいのかどうかいまいちわからない(悩)
ただ、文庫だったので、比較的世の中には出回ったらしく、超銀ノベライズの中ではポピュラーなのかな…と思う。
 
原作挿入のすさまじさは、浜辺の93シーンにも現れている。
まず、しまむらがぼーっと(?)海を見ているトコロ……では、以外にも挿入はない。
どうもあれこれ考えているようではあるのだけど、あれこれ考えすぎたらしく、
 
サイボーグ戦士になって以来、海にはかずかずの思い出がある。
しかし、その大半はイヤなことばかりだ。
 
……と要約されている(倒)まーしまむらの考えることだから、もともとその程度なのかも(しみじみ)<?
 
ところが。
この後がスゴイ。
 
お嬢さんに話しかけられ、例の会話が始まると、イキナリ、めまぐるしく思い出話が始まるのだ!
 
まだまだ会話の導入部である、
 
もしかしたら僕たちは死ぬことになるかもしれない。
 
覚悟しているわ。
 
の直後に、しまむらはこんなことを言い出す。
 
そうか……君は変わったな……。
 
――はい????(驚)
 
私も驚いたが、もちろんお嬢さんも驚いた!(涙)
当然、しまむらに「どうしてそんなことを言うの?」と聞くのだった。
すると、しまむらがはじめた思い出話が、ヨミ篇のお嬢さんを迎えに行って断られちゃった事件(倒)
 
おまえ、結構根に持ってたんだなアレ>しまむら(しみじみ)
 
で。
しまむらに「あのときは戦うのはやだとか言ってたくせにー」と難癖をつけられたお嬢さんは、もちろん(?)猛然と「今は違うのよ!」と反撃する。
こんなことを言うのだ。
 
確かに私はバレーが好きよ。自分の命と同じくらいに……でもそれと、地球を、人類を守るために命を投げ出す覚悟とは違うわ。
 
お嬢さん、ご立派ですっ!!!!!(感涙)
 
……なのに。
この文脈なのに、次の瞬間、場面はいきなり超銀スタンダードシーンに入るのだ!
つまり、「私はいつもジョー、あなたといっしょにいたい」が入って……
 
キスシーンだ!!!!!!(倒)
 
そうなのだった(しみじみ)
このノベライズにはキスシーンが出てくる(しみじみじみ)
 
ちなみに、お嬢さんはしまむらに抱きついていない。文脈から考えても、ここで抱きつく感じではない。
なのに、ふたりはどちらからともなく抱き合って、キスしてしまうのだ!(倒)
 
…………。な、なんかスゴイ(涙)
 
これを何の疑問も感じずに読んでいたんだから、やっぱり思春期だったと思う(しみじみ)
 
さらに、キスが終わったあと、しまむらは律儀に超銀スタンダードを続ける。
で、さらに律儀に、お嬢さんがどーやって「生きる力を与えてくれた」のか説明するのだった。
 
ここで再びの原作挿入!
今度は、しまむらの生い立ちから誕生篇に突入する!
 
えーと(汗)
丁寧に幽霊島事件をたどった後、要するに、しまむらは、お嬢さんの青く澄んだ瞳の美しさだけを根拠に、サイボーグ戦士たちを選び、幽霊島を離れた、と言うのだった!
 
で、君がいなければ、僕はブラックゴーストの奴隷になっていた……とかなんとか、しまむらは言う。
 
生きる力ってそういうこと……?(汗)
と思わなくもないけど、まーしまむらだから仕方ないと思う(嘆)
 
が!
回想はまだ終わらない!
 
しまむらは続けて、ヨミ篇始まりで昔の友達を失った(涙)あの話をするのだった。
 
………オマエ(汗)平ゼロしまむらに謝れ!(涙)
 
恋人とキスを交わした後、どーしてこんな話延々するのか、わかるよーなわからないよーな感じだが、とにかくしまむらは話し続ける。友達が爆死するところまで話す。
、だから何なのか、というと、結論
 
もしあのとき君があそこにいなければ、僕はあの三人のように体に爆弾を仕込まれ、君たちを追撃する側に回っていた。
 
…というのだった(汗)
そして、だまーーーって聞いていたお嬢さんは、もしそうなっていたら、私たちはみんなあなたに殺されて、世界はブラックゴーストの魔の手に落ち、今頃地球は死の星になっていたかも…とか言うわけで(汗)お嬢さんもスゴイ!
 
でも。
なんといっても、最高にスゴイのは、この話を語り終えた二人が、再び、自然にキスシーンに突入しようとするところなのだった!よくできるな(汗)
 
さすがに今読むと、それを阻んだ001に、よくやったと言ってやりたいような気がする(涙)
 
その後も、色々なメンバーを通して同じように原作がどんどん挿入されていく。
で、そこにはちら♪と93シーンも入っていたりするので、うんうん、二人は長年思いを寄せ合った恋人同士なのね♪という説得力は増していくように思うのだった(しみじみ)
 
となれば、もちろん期待が高まるのはファンタリオン事件!(踊)
いったい、どれだけの回想が飛び交うでしょうか!!!!(わくわく)
 
……と思っていると。
なんと、ない、のだ。(汗)
 
ファンタリオン事件のとき、原作回想シーンは全然ないっ!!!!!(倒)ネタはいくらでもあるはずだろうしまむらっ!!!!
 
とはいえ。
よく考えてみると、タマラさまとあれこれ語り合いながら、しまむらがあのときの○○さんはこんな女だった、××さんはこんな女だった……と思い出してもなんかおかしいのかもしれないし(悩)そもそも、○○さんも××さんも、結局死んでいる確率が高いので(倒)これもどーもイマイチ……かも。
 
でも!
別にしまむらに回想させなくてもいいのだった。
お嬢さんにやらせればいいじゃないですか!
 
ところが、「風の都」は007の回想で既に使われている。もちろん、他にもいろいろあるんだけど、コレが一番近いよなーと思うのだった(しみじみ)
 
そもそも、このノベライズでは、お嬢さんが回想するシーンというのがないのだった(悩)回想していないのはお嬢さんと001だけ。
 
当時は、それをちょっと不満に思いつつも、お嬢さんの登場シーン自体は多かったのであまり気にしていなかった……のだけど。
今思うと、やっぱり、女性視点でいろんなことを回想されちゃうと、しまむらがやりにくいからなのかなーと思ったりする(怒)
 
ともあれ、ファンタリオン事件では回想シーンはない。
しかし、全てがおわり、イシュメールがファンタリオン星を旅立ってから、おもむろにしまむらはある事件を回想し始めるのだった。
それは。
 
こともあろーに未来都市篇(倒)
 
えーと。
よーするに、しまむらはお嬢さんが自分を命を捨てて愛してくれる、その愛の深さをしみじみ思ったりしているのだった(涙)
 
…………。
 
やっぱり、なんか、私がしまむらを踏むべきだと思うようになったのは、この辺りが原点なのかもしれないのだった!(倒)
 
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