「はは、かんべんしてくれよ…そういうことはジョーとやったらどうだい?」
「まあ!からかわないでちょうだい、ピュンマ!」
「おいおい、からかってるのはそっちだろう?」
「そんなこと…ひどい…!」
「え?…ちょ、ちょっと…あれ?フランソワーズ?」
※※※※※
「おーい、フランソワーズ…あれ、どうしたんだ?…泣いてるのか?」
「ジョー…」
「ピュンマ…?何かあったのか?」
「いや、その…すまない。俺が…彼女を傷つけた…みたいで」
「傷つけた…?」
「ピュンマが…私の作ったケーキを食べてくれないの」
「ちょ!…フランソワーズ、別にそういうわけじゃ…!」
「ふーん?」
「あ、あのな…ジョー、誤解しないでほしいんだが…」
「なるほど…たしかに、あまりおいしそうじゃないもんなあ」
「…え。」
※※※※※
「まあ、気にすることはないよ、ピュンマ。女の子なんて、だいたいあんなもんさ」
「いや…そんなこともないような気がするけど…大丈夫かな。彼女、あれから部屋にこもったきり出てこないぜ?」
「ケーキまで焼いたんだし、007が来るころには出てくるよ。気にしなくていい、よくあることなんだから」
「…よく…あるのか?」
「うん」
「そうか…よくあるんだ…そうなのかぁ…」
「あのケーキも、たぶん見た目よりはおいしいから安心しろよ、ピュンマ」
「…えぇ…っと…」
「しかし、しょうがないヤツだな…!せっかくの君の誕生日だっていうのに…すまない。ピュンマ、許してくれたまえ。彼女には後で僕からよーく言っておく」
「いや、それはやめてくれ、ジョー……頼むから」
|