超銀礼賛

ノベライズその2
 
超銀ノベライズの中で、比較的……というかほぼ例外的(倒)に、どーにか93好きから支持を得ているのが、金春智子さんの書かれたモノだと思う。
 
金春さんといえば平ゼロの脚本……ということになるのだと思うけど、私としては第一に超銀ノベライズ!と思うのだった(しみじみ)迷惑かも(汗)
 
たしか、大学生のときに古本屋で見つけて「なんだこれ(汗)」と速攻で買ったような記憶がある。
当時の私は古本屋にいくと009小説本の「SFロマン」を探していたものだった(しみじみ)そしてどーしても見つからなかった!見つからなくて良かったのかも(涙)<?
そんなわけで、この時期に超銀関係の本もずいぶん発見したのだった。
 
超銀は映画だし、当時としては一番新しい009だったので、本の発見率は高かった……けれど、実際のところ、読んでもしょーがないなー(汗)と思っていたのだった。でも仕事だから買いました!<?
 
金春さんの本を見つけたのは、そういう古本超銀めぐり(倒)もほぼ終わりかけの時期だったと思う。
思春期をとっくに過ぎていた私だったので、久しぶりに手にとった新しい「超銀」を開く前に、とりあえず深呼吸したのを覚えている(しみじみ)
 
で、どれだけ笑えるか待て(汗)と思いつつ読み始めたら、これが案外マトモだったのだ!(踊)
 
おお!
超銀って、実は結構いい話じゃないか!(え)
 
なんて微妙に思ってしまうほど!礼賛はどうした>自分(嘆)
 
金春さんノベライズの一番の特徴は、「超銀河伝説」が実際に設定されていること。
もちろん、大した伝説ではないのだけど(え)始めからないのだから仕方ないのだった(しみじみ)
 
で、それ以外はほぼ映画どおりにコトが運んでいる……のだけど、所々でなかなか効果的な補足&改変描写をしてくれているのだった。
 
例えば、ファンタリオン事件事件言うな(嘆)で、お嬢さんは、サバをつれていたのだ!(驚)
しまむらがタマラさまと抱き合っていると、こんなことになるのだった。
 
「009、どこにいるんです!?」
突然、下の方からサバの明るい声が聞こえて、二人は、はっと身を離した。
「009!009!」
声は、だんだん近づいてくる。
「サバ、こっちだ!」
答えて、声のした石段の方へ出て行った009は、思わずその場に立ちつくした。サバは一人ではなかった。003が一緒だった。
「ほーら、サバ。やっぱりジョーはここだったでしょ。」
003の微笑に心をさいなまれて、009はまともに彼女を見ることができなかった。
 
……。いやー(しみじみ)
 
しかも、この後タマラさまの登場で、気まずい雰囲気になると、こんな描写が入る。
 
サバが心配そうに、そんな003を見上げた。そして、もの問いたげに口を動かしかけたが、三人の間に子供には入っていけない緊迫した空気を感じて、うつむいてしまった。
 
……サバ(涙)いいこだなあ…(しみじみじみ)
 
そうだよ、こうすればよかったじゃないか!
そしたら、なんというか、あのシーンもなんというか、とりあえずは比較的自然(以下略)
 
みたいな感じなのだった(しみじみ)
 
それから、お嬢さんとタマラさまがあらかじめ引き合わされていた、というシーンも作られている。
そこで、しまむらはフツーにお嬢さんにタマラさまを紹介したりしているのだった。そうだよなそれが当たり前(しみじみじみ)
 
結局のところ、事件の大筋に違いはないのだけど、ちょっとした心配りでこんなに見やすくなるんだなーとなんだか感心するのだった(しみじみ)
 
で、これもそれと同じようなコトだと思うのだけれど、93シーンも基本はお嬢さん視点で進んでいて、しまむらがそのとき何を考えていたのか、という説明はほとんどない。
 
やっぱり何考えてるかわからないヤツだもんなー(しみじみ)
わからないことは書かないというのはとても正しいと思うのだった(しみじみじみ)
 
ちなみに、しまたまシーンではたましま?(悩)<いいから(嘆)逆に、しまむら視点が中心になっている。
 
いくらしまむらがわかりにくいといっても宇宙人よりはマシってことなのか。
それとも、タマラさまの行動があまりにわかりやすく心理描写の必要がないということなのか(悩)どっちでもいいのかも(しみじみ)
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