仮設キカイダー

嵐の夜に
 
あまりいろんなモノを拾ってはいけない。
 
と、いうことを、一応理解はしている。
しているのだが。
 
「でも、こういうときは仕方がないよね……ミツコさん?」
 
返事はない。
ちゃんと尋ねていないのだから、当たり前なのだが。
ちゃんと尋ねたら、何と答えるだろう。
 
「あった!」
 
ジローは目を輝かせた。
物置の奥から救急箱をやっと見つけ出したのだった。
 
「大丈夫かな…これで間に合うといいんだけど……やっぱりミツコさんにちゃんと聞いてみた方がいいかも…」
 
考え考え立ち上がろうとしたとき。
鋭い気が稲妻のように閃いた。
咄嗟に身を低くしながら振り向き、戦闘態勢に入ろうとしたジローは、次の瞬間、ぎょっと息をのんだ。
 
「き、きみ…?起きたりして、大丈夫なのかっ?」
「動かないで!」
 
凛とした声に、思わず何度も瞬きする。
さっき「拾った」少女が銃のようなモノをこちらに向けて立っていた。
 
「あの……」
「あなたは、誰?…」
「え、ええと…僕は、その…ジロー。君こそ…」
「…っ!」
 
不意に少女の体がぐらりと揺れる。
はっと駆け寄るジローに、彼女は迷わず発砲し、そのまま床に倒れ込んだ。
狙いは恐ろしいほど正確だったが、もちろん、避けることは造作ない。
 
倒れたまま動かない少女に、ジローは慌てて駆け寄り、そうっと抱き起こした。
さっきよりずっと体が熱く、息も荒くなっている。
 
「ダメだ…ミツコさんに聞いてみないと……」
 
堅く握りしめられたままの銃を彼女の手から取り上げ、ジローは溜息をついた。
叱られるかもしれない。
…でも。
 
「……う」
「きみ…?しっかり…!」
「ジ…ぉ…」
「え…?!」
 
 
 
 
意外にも、叱られなかった。
…ということは、つまり既に何かが始まっているということなのかもしれない。
逃げることのできない、何かが。
 
嵐は、まだ続いている。
 
少女の息づかいが変わった。
はっとのぞきこむと、ゆっくり持ち上がった瞼の奥から、青い瞳が現れた。
ジローは、なるべく穏やかに聞こえるようにと願いながら言った。
 
「気がついた、フランソワーズさん?」
「…ジョー…?」
 
ぼうっと焦点の合わなかった瞳に少しずつ生気が戻る。
ジローは軽く深呼吸した。
不意に、少女が大きく目を見開き、叫んだ。
 
「誰?あなたは…!」
「心配しないで、フランソワーズさん…僕は、ジロー」
「どうして私の名を」
「聞いて。僕は君の敵じゃない…嵐がひどいから、外の様子を見にいったら、谷底に君が倒れていた」
「……」
「君には見えるんだね……そう、僕は人間じゃない…ロボットだ。そして、君は…サイ、ボーグ?」
「……」
「ごめんね、さっき君の補助脳からデータを少し見せてもらった…本当にごめん。でも…僕も、守らなければならないから…ミツコさんを」
「…ミツコ、さん…?」
 
 
 
もしかしたら、時間がないのかもしれない。
でも、彼女が…フランソワーズが自分を信用してくれないのなら、これ以上どうすることもできない。
ジローは、じっと目を閉じて何かに集中している彼女を、辛抱強く見守った。
おそらく、「索敵」しているのだろう。
 
隠したいものはたくさんあるが、もうどうしようもない。
 
やがて、フランソワーズは怯えたようなまなざしをジローに向けた。
が、その瞳から、強い光は消えていない。
ジローはなんとなく感心した。
 
「君…なんだかスゴイね」
「…え?」
「女の子なのに……」
「…どういう、こと?」
 
声も、もう震えていなかった。
こんな女の子を見るのは初めてだ、と思いながら、ジローは静かに首を振った。
 
「僕は、君の敵じゃない。できたら、僕のことはこれきり忘れてもらいたいんだ…この研究所のことも」
「……」
「君だけなら……そうしてもらえるかもしれない…って思うんだけど…でも、きっとそうじゃない…よね?」
「……」
「君に、こんなケガをさせて、上から突き落とした人がいるんだろう?それに、仲間も…もしかしたら、ジョーっていう人?」
「…っ!」
「…さっき、呼んでた。始めは僕の名前かと思ったけど…ジョー、009…そうだろう?」
 
唇を噛み、うつむくフランソワーズを、ジローはさらに辛抱強く待ち続けた。
 
「…知らないわ、そんな…名前」
「フランソワーズさん」
 
やっぱり、信用してもらえていない。
困った。
 
「君は、悪い人じゃない…と思う」
「……」
「本当はすぐ帰してあげたいんだ。でも、外は嵐だし、第一この傷じゃ無理だろう?君の『敵』がまだ近くにいるかもしれないんだし…」
「……」
「あの、フランソワーズさん。君は強い人だと思うけど……その、やっぱり女の子だから…こんなところに一人できているとは思えない。今も仲間が、近くにいるんじゃないかな?」
「……」
「もしできるなら、僕が君を仲間のトコロに送ってあげたいんだ…僕を、信じてほしい……どうしてもダメ、かな?」
 
堅く口を結んでいたフランソワーズはハッと顔を上げた。
ジローの気配が微かに変わった…と思った次の瞬間、何かを顔に吹き付けられた。
 
催眠…ガス…?!
 
意識が途絶える瞬間、フランソワーズは思わず通信を開きかけていた。
助けて、と言おうとしたのか、逃げて、と言おうとしたのかわからない。
 
何してるの、私…!
ダメ、ジョーを呼んだらダメ…!
 
見たこともない…精巧な戦闘ロボット。
地下の…研究所。
もし…もし、敵だったら…?
 
ジョー……
 
 
眠りについたフランソワーズを、ジローはそうっとベッドに寝かせ直し、毛布をかけてやった。
 
「ごめん…手荒なまねをして。でも、このままでいても、君はきっと何も話してくれないから…」
 
だったら。
探しに行くしかない。
 
ジローは嵐の中へと飛び出していった。
 
 
 
「…?!」
 
感じた。
たしかに、感じた。
 
「フランソワーズ!」
 
思わず叫んだ瞬間、レーザーが頬をかすめた。
位置を知られてしまったが、そんなことにかまっていられない。
 
ジョーは最後の力を振り絞って加速装置のスイッチを噛み、躍り出した。
 
フランソワーズ、どこだ?
答えてくれ!
 
「邪魔を、するなーーっ!!」
 
敵は、あと三人。
たぶん、全てサイボーグだ。
能力を測る余裕はない。
 
がむしゃらに突き進み、一人を倒した。
予想をはるかに超えたすさまじい爆発に、思わず唇を噛む。
 
この…動力は。
まさか。
 
ふとよぎった不吉な予感は、次の瞬間、現実となった。
加速空間に二人のサイボーグが突如として姿を現した。
 
「やはり…おまえたちは…!」
 
加速装置を持っているということは、自分と同等の力をもつサイボーグである可能性が高い。
しかも……二人。
 
「くそ…っ!」
 
油断したつもりはなかったが、やはり下準備が足りなかったのかもしれない。
戦いに慣れ、予想外の敵を想定する慎重さをいつのまにかなくしていた…のかもしれない。
こんな敵だとわかっていれば、フランソワーズを連れてはこなかった。
まして、一人置き去りになど……
 
二人の連携攻撃は巧みだった。
サイボーグとしての能力が高いだけでなく、相当の戦闘訓練を積んでいることがうかがえる。
ということは、つまり……また、何かが始まったのだ。
 
始まったばかりなのに、やられるわけにはいかない。
 
攻撃をかわしながら走るうちに、少しずつ気持ちが落ち着いてくる。
どんな訓練を積んでいようと、009の実戦経験とは比べものにならないはずなのだ。
いける、とジョーは思った。
相手の攻撃に微妙な癖があることに気付いたのだった。
 
体力はそろそろ限界に近づいている。
一気にけりをつけようと、ジョーは懸命にチャンスをうかがった。
 
レーザーが右から飛んでくる。
かわしながら、ジョーは一瞬身をかがめ、いきなり振り返った。
現れた敵の心臓部にまず一発撃ち込み、瞬時に離脱する。
飛び上がった先に、予想通り、もう一人の敵が突っ込んでくるのを確かめ、ジョーは素早く狙いを定め、引き金を引いた。
 
レーザーが吸い込まれるように敵の体を貫く。そのままとどめを刺そうと飛び込んでいったとき、ジョーは、ハッと目を見開いた。
倒れていく敵の手からはじき飛ばされ、ゆっくり飛んでいくナイフに、べったりと夥しい量の血糊がこびりついている。
 
…フランソワーズ…?!
 
一瞬、頭の中が真っ白になった。
我に返ったとき、ジョーは既に息絶えた敵の屍に狂ったように銃を乱射し続けていた。
 
「わああああああーーーっ!」
 
突然、右肩を焼け付くような痛みが襲い、銃が虚空に飛んだ。
呆然と振り返ったジョーの前に、倒したはずのサイボーグが立っている。
いや、違う。
 
もう一人……隠れていたのか?!
 
加速装置を入れるより早く、すさまじい衝撃に吹っ飛ばされた。
懸命に体勢を立て直そうとしても、あまりに速い攻撃に防御がついていかない。
 
「チ…クショウ…っ!」
 
落ち着け…落ち着くんだっ!
 
必死に息を整え、ジョーはゆっくり立ち上がり、迫る相手をじっとにらみつけた。
 
 
 
勝機など、とりあえずどこにもない。
それでも……!
 
少しずつ近づいてくる銃口が、鈍い光を放つ。
それを避ける余力も、反撃する術も、もう残っていない。
しかし、ジョーは食い入るように相手の目を見据え、ぎり、と奥歯をかみしめた。
そのときだった。
 
いきなり空を切って飛んできた石が、したたかに敵の手に当たり、銃をはじき飛ばした。
咄嗟に地面に転がったジョーは、駆けつける足音を聞いた。
 
「誰だっ!…来るなっ!」
 
ちらっと見えた影はまだ少年のようだった。
ジョーは叫ぶなり、彼を自分の身で庇おうと、夢中で飛び出した。
その間に素早く銃を拾い直した敵は、容赦なく照準を合わせ、引き金を引いた。
 
「危ないっ!伏せてください!」
 
凛とした声が耳を打つ。
すさまじい力で突き飛ばされ、倒れ込みながら、ジョーは絶叫した。
放たれたレーザーが、少年の胸にまっすぐ突き刺さっていく。
 
「…な、に…?!」
 
ジョーは大きく目を見開いた。
少年は、倒れなかった。
 
「スイッチ、オン!」
 
焼けこげたジャケットの左肩に烈しく右の拳を、右肩には左の拳を打ち当てる少年の姿を、ジョーは呆然と見つめていた。
 
「ワン、ツー、スリー!」
 
落雷のようなすさまじい電撃が少年の体を走る。
烈しいスパークを繰り返しながら、少年はみるみるその姿を変えていった。
赤と青のボディーが、魔法のように彼を包んでいく。
…そして。
 
「ロボット……アンドロイド…?!」
 
ゆらりと立ち上がったジョーと、ぼんやり立ちすくんでいる敵とを、少年…ロボットは迷うように見比べ、やがてジョーの方に向き直った。
ハッと身構えるジョーに、ロボットは穏やかに語りかけた。
 
「あなたが…ジョー、ですね?…同じ服を着ている」
「何だと…?どうして、僕を…」
「この人も…サイボーグ、ですか?…あなたと戦っているのですか?」
「…君は、何者だ?……危ない!」
 
ロボットはさっと振り返り、目から強力な電磁波のようなモノを飛ばした。
襲いかかろうとしていた敵は、声もなく倒れ、動かなくなった。
 
「…僕は、ジロー。いえ、キカイダーといいます」
「ロボット…なのか?」
「あなたは、ジョーですね?…フランソワーズさんの、仲間ですか?」
「な…んだと…?」
 
ジョーは夢中でロボットの肩をつかんだ。
 
「彼女を…知っているのかっ?…フランソワーズは、どこだっ?」
「……それは」
 
ロボットのボディから、ふっと光が消えた。
次の瞬間、ロボットはさっきの少年の姿に戻っていた。
 
 
 
フランソワーズさんを連れてきますから、ここで、待っていてくれませんか、と懇願するジローに、ジョーは頑として首を縦に振らなかった。
 
「お願いします…僕は、あの家に…研究所に、誰も近づけたくない…ホントは、フランソワーズさんだって…でも、こんな嵐だったし…あの人はひどいケガをしていたから」
「…彼女を助けてくれたことには、感謝する。だが」
「僕を信じてください、シマムラさん」
「信じるとか信じないとかじゃない。僕は、一度彼女の手を離してしまった。間違いだった。だから、もう二度と、同じことはしない」
「…シマムラさん…あなただって、もうそんなに動けないはずだ…僕を追うのなんて、無理ですよ」
「…試して、みればいい」
「シマムラさん……!」
 
ジローは困惑しきっていた。
サイボーグ…とはいえ、ジョーのダメージは普通ではない。
が、この山を下りられないほどではない…と思う。
もし、ここでおとなしく待っていてくれれば、傷ついたフランソワーズを連れて、安全なトコロまで戻るぐらいはできるだろう。
 
…が。
研究所まで行こうと思うなら、かなりの距離がある。
それに……
 
ジローは意を決して顔を上げ、まっすぐにジョーを見つめた。
 
「シマムラさん。僕には、秘密があります。守らなければならない人がいます。だから、あなたを連れて行くわけにはいかない」
「それは、僕も同じだ」
「だったら…!だったら、わかってください……僕は、ミツコさんを…守りたい。あなたを信用していないわけじゃない…でも、僕は…僕たちは」
 
ジョーは小さく息をついた。
 
「君が見たアイツらは…この近くを根城にしていた。君の言う『研究所』が、ソレに関係していないと…どうやって証明する?」
「…シマムラさん…?僕が、あの人たちの仲間だというんですか?」
「関係ないというのなら、君の正体はなんなんだ?」
「…僕…は…!」
 
ジョーは無言のまま腰の銃を抜き、構えた。
息をのむジローをじっと見据える。
 
「案内して、もらおう…拒否するのなら」
「僕と…戦う…?その、体で?」
「案内しろ!さもなくば、戦え!」
「…シマムラさん!」
 
ジローは力なく首を振った。
 
「やめて…ください。…どうして」
「守らなければならない人がいるのなら…君にもわかるだろう。君が、僕の立場だったら…待っていられるのか?」
「…っ!」
 
ジローはハッと顔を上げ、ジョーを見つめた。
震える拳を確かめるように握りしめた、そのとき。
微かな物音と、息づかいの気配がした。
 
「…フランソワーズっ?!」
 
ジョーは素早く振り返り、茂みの中に倒れているフランソワーズに駆け寄ると、夢中で抱き起こした。
 
「フランソワーズ!しっかりしろっ!…フランソワーズ!!」
「…ど…うして……フランソワーズ…さん…?」
「フランソワーズ!!」
 
血を吐くようなジョーの叫びに、フランソワーズは弱々しく目を開き、微笑した。唇が震える…が、声にならない。
 
キット…コウナル…ッテ、オモッタ…カラヨ。
 
「脳波…通信?」
「フランソワーズ…さん…」
 
ホントウニ、コマッタ、ヒト…タチ。
 
「フランソワーズ…フランソワーズっ!」
 
無我夢中で、雨と泥でぐしょぬれになった彼女の体を少しでも温めようと抱きしめていたジョーは、ややあって、ハッと振り返った。
 
ジローの姿は、どこにもなかった。
 
 
 
「光明寺…ミツコ?」
 
ギルモアは眉を寄せた。
 
「うむ…光明寺…光明寺……と、おお、たしかに光明寺博士という、有名なロボット工学研究者はおったが…女性ではなかったの…それに、それはずいぶんとまた昔の話じゃ…」
「…で、君は…そのミツコさんに会ったのかい?」
 
ジョーの問いに、フランソワーズは首を振った。
 
「いいえ…あの研究所には、誰もいなかったわ」
「…え?」
「ミツコさん、っていうのは…たぶん、コンピューターのことよ」
「……」
「ジローは…そのコンピューターと“話”をしていた」
「話…?」
「ええ…まるで、家族に問いかけるみたいにして…」
「家族…に」
「何か、きっと事情があるのよ…誰にも、わからない…知られたくない事情が」
「だから、君はそれを隠してあげるために、あんな体で…しかも嵐の中を出てきたっていうのか?」
 
咎めるように睨むジョーに、フランソワーズはくすくす笑った。
 
「だって…本当に埒があかなかったでしょ?あなたたち、あのままじゃ…」
「…そんなこと、言ったって」
「ジローは…あなたに似ていたわ」
「フランソワーズ」
「だからね…二人とも、ぜーったいに退くはずないって思ったのよ」
「…なんだよ、ソレ」
「まあ、よいではないか…とにかく二人とも無事に帰れたんじゃし……」
 
ギルモアはちらっと時計を見上げた。
 
「そろそろ、002と004が到着するころじゃの」
「…ええ」
「ドルフィン号の整備はさっき終わったし…後はみんなが揃うのを待つだけ…か」
 
つぶやくジョーの肩に、フランソワーズはそっと寄りかかり、祈るように目を閉じた。
 
「また…会えるかしら」
「…え?」
「ジローに」
「どうかな……敵として会うことにならなければいいけど」
「あら、そんなことにはならないわよ!」
「ふーん?まったく…どうしてわけもなくそういうことが言い切れちゃうんだろうな、君は」
「…まあ!」
 
すたすた部屋を出て行ってしまったジョーの背中を見送り、フランソワーズは軽く唇をとがらせた。
 
「何よ、ホントは自分だって、そう思ってるくせに…!」
 
 
 
海中から、赤白の機体が飛び出し、あっという間に空の彼方へ消えていく。
断崖に立ち、ジローはそれをぼんやり見送っていた。
 
「…行ってしまった」
 
あの人たちは、「敵」を見つけたんだろうか。
…どこに?
 
ジローはサイドカーにまたがり、エンジンをかけた。
 
あの後、こっそり二人の後をつけ、ここにたどりついた。
それから今日まで、目立たないように隠れていたつもりだったけれど、もしかしたら彼女…「003」には気付かれていたのかもしれない。
 
「さよなら、フランソワーズさん…シマムラさん」
 
ジローはつぶやき、ぐるっと反転すると、断崖を後にしてひた走った。
念のため、あの研究所は一旦封鎖している。
 
「またしばらく、ちゃんとした家に住めなくなってしまった……ごめんね、ミツコさん…でも」
 
そっとジャケットの胸を押さえてみる。
コンピューター・ミツコの一部がコピーされたディスクを確かめ、ジローは僅かに微笑した。
 
「でも…僕はミツコさんと、ずっと一緒にいる。僕が、ミツコさんを守る」
 
 
あの人たちにまた会えるかな…?
また会いたいような気がするよ、ミツコさん。
 
どうかそれまで、あの人たちが…無事でいますように。
僕たちのように。
 

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Last updated: 2006/8/7