…なんて、考えるのはちょっとイヤだけど(汗)
国語の点数をとるための読解力を身につけよう!
…と思ったら、何を読めばよいのか。
とっても素朴なのだけど、入試問題を作るのは、どんな人か…を考えてみればいいと思う。
といっても…
大学の内情というのはよく分らないのだけど(汗)
中学(私立)・高校についていえば、国語の問題は
国語の教員が作る。
…このへん、将来は「新しい教育」でもって変っていくかもしれないけど(汗)
で、国語の教員になってる人は、どーゆー人かというと、それはもちろん、国語の教員免許を持っている人で…
その多くは、国文学・国語学に専門的に携わっていた人たち…である。
そーゆー人たちに聞かれたことを過不足なく答える力があるのが一番有利になるわけで。
だったら。
国文学・国語学のジャンルにあたる本を読んでいけばいい。
…のだった。
いや、当たり前…なのだけど。
国文学の世界には、国文学の世界の言葉の使い方…というか、お約束の雰囲気があったりする。
私自身もその世界の言葉にどっぷり漬かっているので、それがどういう特色をもっているのかを説明するのはかなり難しいのだけど…
でも、言葉の意味…というか、使い方は用例の数をこなして経験を積むしかないので、できれば、夏目漱石あたりから、太宰治あたりまでの、文学史年表にのっているような作家の作品を読んでいけばいいと思う。
慣れないと…面白くないと思う。
慣れるには、ある程度の数をこなさないと無理で。
なかなかツライな〜と思うのだった。
…そこで。
できれば…なのだけど、時間をかけて読む、という発想になるといいのかもしれない。
10才くらいから、ちょっとずつ始める…というか。
年に2冊読めば、高校生になるまでには10冊くらい読める。
10冊読んでいれば、かなりいける、と思う。
文庫は、上級者向けなのであまり薦められない。
高校生でも、小中学校の図書館にある、ハードカバーの「日本の文学」シリーズみたいなのを読むといいと思う。
語釈はウルサイほどあるし、解説もある。
かなり考えて作品を選んでいるし。
読んでいて、死ぬほど面白くなかったら、途中でやめたり、とばして読んだりしてもいいと思う。
ただ…面白いと思うには、多少の根気がいる。のは覚悟しておいた方がいいのだけど。
もう一つ、読んでおいた方がいいのは、西洋の思想・宗教のガイドブックみたいなもの…だと思う。
これは、高校生向けだけど、興味がもてれば、小中学生でもかまわない。
今のカリキュラムだと、高校で西洋思想をあまり丁寧に教えてもらえなくなっている。
でも、大学入試問題となる文章のほとんどは、読者が西洋思想の基礎は知っている、という前提で書かれている。
具体的にいうと、
ソクラテス・プラトン・アリストテレス
かなり間があいて、
ルター・カルヴァン・デカルト・ルソー
のあたり。さらに、
ヘーゲル
もう少し進んで
ニーチェ・キルケゴール…のあたりになると難解なので、読んでわからなくても大丈夫かも。
かなり必須なのは。
マルクス・フロイト
…だと思う。
どれもとても古い思想で、これらが直接語られる入試問題なんて、そうはないと思うのだけど…
でも、「前提」として、知っていて当然…ということでいうと、この辺ははずせない。
もちろん、著書を直接読む必要はない。
「思想と人物」みたいな、簡単な伝記っぽい解説書を読めばとりあえず十分だと思う。
こうしてみると、つくづく面白みのない話だな〜と思うのだった。
…と言いつつ、私自身はこういうのが面白い、と思うことができて、したがって国文に進んだのだけど。
運がよかったのか悪かったのかはわからないものの、好きになれるかどうかは多分に運みたいなものだとも思う。
とにかく…
好きでなければないほど、時間がかかる。
10才から始めれば、年2冊読んで18才までに18冊読める。
これを高3になってから18冊読もうと思うと、かなり大変(涙)
…なんて、適当な計算なのだけど…
入試のため、という目的がはっきりしている場合は、こういう計算をしてみてもいいかな〜?と思う。
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