職場の新人歓迎会(公式)があるのを忘れていた。
公式歓迎会は、ちょっと改まった場所でやるので、服装もそれなりに気を配った方がいいのだけど、忘れていたので、私はいつもの格好だった。
ちょっと気まずい(汗)
といっても、うちの職場の場合、そういうヒトは珍しくないので、気を取り直して会場に行き…びびった。
立派すぎ(大汗)会場が。
どうしたんだ今年わ〜〜?????(汗)
ってことで、なんだか防護服でパーティに出席してるようないたたまれない気分になってしまったのだった(涙)
それはそれとして。
新人、といっても、もうひと月近く一緒に仕事してるわけで…すっかり仲間になじんでいる。
でも、公式歓迎会なわけだから、歓迎する方もされる方も大まじめであらたまった挨拶をするのだった。
まずギルモア博士(仮名)が、
ブラックゴーストというあまりにも大きな相手を前にしている今、我々はしっかりチームワークを固めなければならないのだ!
…と語った。
そして。
新しく仲間に加わった島村くん(仮名)が緊張しきった面持ちでステージステージがあったわけで(涙)に上がった。
島村くんはポケットから紙片を取り出した。
…おい(汗) そんなもの見ながらしゃべるのかっ?(驚)気合い入れすぎだ>島村くん
島村くんはときどきつっかえながら、一生懸命挨拶した。
本当のことを言うと、僕は自分がサイボーグだと言われてもまだ実感がわいていません。
ただ毎日夢中で戦っているだけで、みんなにはきっと迷惑かけていると思うけど。
でも、ブラックゴーストを倒したい。その思いは同じです。
僕は僕のすべてをかけて戦うつもりです。
…とかなんとか。
最後に「2003年4月28日」までいれて、自分の氏名もしっかり読み上げて、島村くんは挨拶を終えた。
その鬼気迫る真剣さに、さすがのジェットも茶々をいれることができず、サイボーグたちは生真面目に拍手をするのだった。
…やがて。
島村くんは、ビール瓶を片手に仲間の席を回り始めた。
もちろん、あっという間にグレートやらジェットやらにつかまってしまう。
見かねたお嬢さんは島村くんをつっついた。
いいのよ、ジョー…そんなことしなくても。
私たち、仲間なんだから、気を遣うことなんてないの…席に戻って。せっかくのご馳走が、冷めてしまうわ。
でも、島村くんは困ったように笑いながら、なおも先輩たちの間を挨拶に回るのだった。
心配そうにため息をつくお嬢さんに、張々湖大人が言った。
食べられなかった分はお店のヒトに言って包んでもらうといいアルね!
アルベルトさまが、その言葉にふと顔を上げ、首を傾げた。
ここで、そういうことはしてくれないと思うが?
なんでアル?!ワイの店では当たり前のことアルよ!料理ホントに大事にする店なら、必ずしてくれるアル!
立ち上がって店のヒトに声をかけようとする張々湖大人酔ってました(汗)を仲間達は懸命に押しとどめつつ、島村くんを席に無理矢理戻すのだった。
島村くんはその後なんとかご馳走を大急ぎで詰め込んだらしい。
公式歓迎会はつつがなく終った。
防護服を気にしつつ、足早に会場を出ると、島村くんはジェットやらグレートやらに取り囲まれ、二次会に拉致されようとしていた。
お嬢さんは、大変ねえ、と苦笑しつつ、第一世代仲間に、
じゃ、私たちはお茶でもしてから帰る?
と言うのだった。
ってわけで、第一世代の皆さんたちは、アルベルト様御用達のおいしいコーヒー屋さんに向かっていった。
こんなことでいいんだろうか>島村くん(涙)って、いいもなにも(悩)いえ、いいんですが別に(しみじみ)
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