えーと(汗)
そんなわけで(?)8月下旬から、「相剋」番外編に転げ回っている私なのだった(しみじみ)
あらためて本編も読みまくり、あれこれ考えているうちに、なぜかしょーもないことがこぉアタマに浮かんだというか離れなくなったというか(涙)
一応93の日もついこの間あったところだし、ちょっとここで、やけくそ93論を語りたくなってしまったのだった(涙)
「相剋」をどー読んだらこーゆーモノが出てくるんだ(汗)という思いは我ながらびしばししているのだけど、ちょっと脱線(ってか転覆)中…ということで!<?
※※※※※
これは私に限ったことではなく、3至上主義者なら、大概一度は考えたことがある問題だと思うのだった。
お嬢さんがしまむらを好きなのはわかる。
で、しまむら、てめーはどうなんだ?????(怒)ここで怒ってる時点でもぉ何か負けてるような気がするのだった(しみじみ)
実は、私の答えは、ずいぶん前からもう出ている。
が、ひっじょーおに不愉快なので(怒)認めたくなかったりして(しみじみ)
よーするに。
しまむらはお嬢さんを恋人として愛してはいないっ!全っ然だ!(くっそぉ)
…ってか。
そもそも、しまむらは恋愛とゆーことができない…というか、そういう発想の全くないヤツというか…(悩)
それがすごーくハッキリわかってしまうのがやっぱり「相剋」なのだった。(しみじみ)
「相剋」でかなり強調されているように、しまむらは原作から平ゼロまで通して、基本的に利他主義の人なのだった。
もっとも、それはしまむらに限ったことではなく、いわゆるヒーローというのは、そういうものなのかもしれない…けど、それにしてもしまむらはヒドすぎる。
ついうっかり、作り手の方が「誰がために戦う?」なんて聞きたくなっちゃったりするぐらいなのだ!(倒)
とにかく、しまむらは「僕が戦わなければならない」と考える。頼まれてもいないのに、だ。
たとえば、平ゼロお嬢さんなんかは「戦える人が他にいないから、というのは戦う理由にならない!」と叫んでいて、これは至極もっともな意見だと私は思うのだった。
もちろん、戦わなければ死ぬ、というような厳しい状態に、彼らが置かれていたことは否めない。
それにしても、しまむらには戦うことを厭う様子があまり見られないのだった(しみじみ)
彼が戦いたくないなー(汗)と思うのは、他人を殺めること自体を厭うからであって、戦いに臨んだとき、こんな辛いことをするのはもうイヤだ!というような態度を見せたことはほぼ皆無であると思う(しみじみじみ)
お嬢さんは、逆に、早くから「戦いたくない」と主張している。全然聞いてもらえないんだけど(涙)
どーも、しまむらは自分のことはあまり…ってか全然大切にしないのだった。
それこそがしまむらの個性…というか、もしかしたら魅力(悩)だったりするのかもしれない。
が、恋愛というのは、自分と恋人が共に幸せになる、ということこそを目指し、それを何よりも優先したいという気持ちにかられる情熱である。
しまむらの場合、恋人が幸せになることは大いに歓迎するだろうけれど、ソコに自分が加わる、ということは特に望まない…というか、そういう発想自体がないようなのだった。
これでは、恋にならない(涙)
そんなわけで、しまむらにうっかり恋してしまった女性は、もれなくヒドイ目にあう。
「自分」というものをまったく省みようとしない自己犠牲サイボーグしまむら…こんなヤツについていく、ということは、つまり彼と同じような行動原理をとる、ということであって、もちろんその女性も同じように自己犠牲の道を突き進むハメになってしまうのだった。
しかも、しまむらは最強サイボーグだったりもするので、彼と同レベルの自己犠牲を実行すると、たいていの女性は心身ともについていけなくなる…というか、絶命してしまう。
そういう意味で、しまむらの恋人…にはなれなかったけど、彼のココロにかなり近づいた女性として挙げられるのは、やっぱりヘレナ・ヘレンなのだった。
彼女たちは死んでしまったけど、まーこれがしまむらだったら、アポロンにぶつかったって、ちょっと火傷するぐらいですんだだろうし、ボグートにあっさり撃ち殺されることもなかったにちがいない。
ところが、不幸なことに、彼女たちはしまむらほど強くない(当たり前だ!)ので、絶命するしか他に道がないのだった。
では、絶命しなかった女性はどうなのか…というと、これは或る意味もっと気の毒なのかもしれない。
要するに、彼女たちは、しまむらにとっては「護らなければならない」相手、ということで。
そういう意味では子供や犬(涙)と大差ないのだった(しみじみ)
大体、原作で一番初めにしまむらに濃厚に関わったゲストキャラは、0013だった(倒)
彼を相手に愁嘆場ができるというのがしまむらという男であるし、こーいってはなんだが、どんな薄倖の美少女だって…というか、ホントのことを言えばヘレナやヘレンだって、しまむらにとっては0013と同じよーなものだったりするのだ!(怒)
…で。
お嬢さんなのだった(涙)
お嬢さんは、初め、フツーの、ノーマルな女の子だった…と思う。
戦うのは、イヤだったのだ!
イヤだから、イヤだと言ってみた!
それが、原作ヨミ篇だった(しみじみ)
思えば、あれはかなりヒドイ話だったと思う。
しまむらは、「戦うのはイヤ」と泣くお嬢さんを説得する気合いすらみせず、あっさり「さようなら」というのだった。
そうなのだ。
しまむらは、戦うのはイヤ、な女の子(ってか男でも犬でも同じなんだけど)と共に生きることはできないのだ!
だから、立ち去るしかない。
003は「戦いたくない!」と主張した瞬間、しまむらにとって「護るべき相手」、別れを告げるしかない存在になってしまうのだった(しみじみ)
だから。
だから、よせばいいのに(涙)お嬢さんはしまむらを追いかけてしまった!
お嬢さんがしまむらを追いかけた動機は、001の暴露を待つまでもなく、しまむらに対する「恋慕」だった。
が、しまむらは「恋」ということが、たぶん理解できない。
お嬢さんが追いかけてきてくれたことを、しまむらは「自分と同じモノ」が力を貸してくれる、というようにしか解釈できない。
お嬢さんはしまむらと自分の幸せを夢見て戦場の厳しさに耐える。
が、しまむらは、お嬢さんの幸せのことならちょっとは考えても、自分の幸せのことは絶対考えない。
しかも、お嬢さんはサイボーグだし、何といっても、仲間としてしまむらに護られてもいるので、ヘレナやヘレンほど簡単には死なない…ってか死なせてもらえないのだ!(倒)
とはいえ。
ヨミ篇では、しまむらが死んでくれたので(しみじみ)とりあえず、残されたお嬢さんは悲嘆にくれる恋する女の姿を見せることができた。
……それなのに。
生き返りやがったわけだコイツわ!!!!!!(怒)
…………。
ここから先は、もぉどうしようもなくなっていく。
お嬢さんは引っ込みがつかなくなってしまった(涙)
自己犠牲サイボーグしまむらの傍らに、自らの望みどおりお嬢さんは立ち続け。
それゆえに、お嬢さん自身も自己犠牲サイボーグにいつのまにか改造されていく……ようなのだった(涙)
それはそれで。
なんというか、性愛みたいなモノは今さら、で、ちょっと枯れてるけど、魂は通じ合ってますから!みたいな、おしどり老夫婦…めいた味わいを醸し出す二人になったわけだし。
そもそも、こんなアクロバティックな(え)コトを成し遂げることができる女性がお嬢さん以外にいるとも思えない……設定としても物語の限界としても、もう1人創出するのはかなり無理……ってことで、二人の絆…というか、関係は、或る意味盤石なのだった(しみじみ)
…が。
じゃ、それはそれでめでたし、なのかなーというと。
実は、しまむらは見えないトコロで(?)ちゃっかり、ソレ方面の欲求を適当に発散させたりしている可能性もあるようなのだった!
「極北の地にて」で、しまむらはタイラントを「オンナノコ」をモチーフにしてからかっている。
「……パジャマ姿を見せるような……ようするに、一緒に寝るような、そんな女の子とか……君の趣味は知らないから、もしかしたら男の子かもしれないけど……ともかく、そういう相手が居るのかい? って、そう訊いてるんだよ」
(中略)
「それで? どんな子が好みなのかな、君は?」(「極北の地にて 後編」)
…なんだこの軽さ。
…てめ、やっぱりそーだったのかしまむらっ!!!(怒)
と、脱力せざるをえない(しみじみ)
たぶん、しまむらの抱く性愛イメージというのは、この程度なのだ(涙)
もちろん、この場面はおそらく彼が生まれて初めて(倒)この手の冗談を言う機会を得た!(踊)ってところなので、いまいち洗練(?)されていないのは仕方ない、のだけど…
「一緒に寝るような」、「趣味」によっては「もしかしたら男の子」ってこともあり得る「好み」の「子」……
…………。
およそヒーローにあるまじき言葉遣いだと思うのだった(しみじみ)
しまむらがホントにそーゆーことをやってるのかどうかは別として、彼にとって、性を通じたつながりというのは、このぐらいの重みでしか想像できないというのが、実際のトコロなのかもしれない。
それでも、一応想像はできちゃうのだった。
初めての「弟」タイラントを、このネタでからかってみよう!(わくわく)…と思うほどには想像できている(しみじみ)この程度なんですが(しみじみじみ)<もういい(涙)
だからこそ、しまむらがよりによってお嬢さんをそんな関係の対象とするコトなど、絶対にありえないのだった(しみじみじみ)
お嬢さんは、自分がそのように扱われていることこそが、彼にこの上なく大切にされているということなのだ…と理解しておくしかないし、実際そう理解しているのかもなあ…と思うのだった(涙)
もっとも、オバさんになった私は、この二人はそういう人たちだから、おもしろいんだよなー♪なんて思ったりもしていて、だから、こーやってヤケクソ語りもできるようになったのかもしれないのだった(しみじみじみ)
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