ぼーっと仕事をしていたら、何だか隣で焦っている気配がしたのだった。ねぼけてましたです(涙)
同僚が、CDラジカセを抱いて途方に暮れていた。
そして、彼の傍らに同僚がもう1人、やはり途方に暮れていた。
どうやら、テープが取り出せなくなってしまったらしい。
う〜ん、しぶといな〜(困)
こら、吐け〜!(困)
しかし、ラジカセはどーしてもテープを吐かないのだった。
脅してもすかしてもダメ。ってそのやり方は間違ってます>同僚(しみじみ)
同僚は心の底からつぶやくように言うのだった。
なんて強情なんだ〜(困)
…この瞬間、ラジカセはわたくしの中でひそかにシマムラという名前に決まったのだった。(しみじみ)
やがて。
同僚たちはとうとうシマムラを分解して、テープを取り出すことに決めてしまった。(汗)
テープをシマムラに食われてしまったコズミ博士は、もともとサイボーグのお腹を開けることにはあまり慣れていない。
一方、相談を受けたブラウン博士はそれなりに経験があるのだった。
仕事柄なのか?私もサイボーグビデオデッキ(汗)にテープを食われて、開腹手術をしたことがある。
緊張するけど、それほど難しいことではない…と思ったし、ブラウン博士なら大丈夫だろうと思ったのだった。
しかし。
シマムラのお腹はなかなか開いてくれなかった。
おっかしいな〜(悩)コイツ、今までのヤツと違うぞ?
最新式なんですかね?
いや…結構旧式だと思うけど…
ブラウン博士は首をかしげつつ、それでもガンガンねじを外していった。
こんなに外してしまって、元通りにできるんだろうか…と少し心配になったけど、シマムラなんだから別にいいやと思い直し、仕事に戻ろうとした…とき。
コズミ博士が叫んだ。
ああっ!!!!!
外されたシマムラのねじが落ちて床に転がったのだった。
ないぞ〜?
どこだどこだ〜????
私も仕方なく席をたって、ネジを探した。
…コレ?
ある同僚がネジを拾い上げ、私たちの前に現われた。
ガ、ガモ博士…!!!
これは、いいところに…!!!!
コズミ博士とブラウン博士は、とおりかかってネジを拾ってくれたガモ博士にシマムラを見せるのだった。
ガモ博士はふんふんとうなずきつつシマムラを丹念に調べ…
ああ、このネジはコレじゃはずせないよ。
そう言うと、彼の特製お道具箱を取りにいった。
おお!そんなモノがありましたか!
これはいい…!さすがガモ博士…!
彼のお道具に驚嘆する2人の博士の見守る前で、ガモ博士は順調にネジをはずし続け、やがてそうっとシマムラのお腹を開けるのだった。
…やった……え?(汗)
3人の博士と私はぼーぜんとした。
お腹は開いたのだけど、そこにテープはなかった。
テープは、さらに奥深く閉ざされた場所にあるようなのだった。
ど…うしようか、コズミくん?
ううむ…これ以上分解すると、元に戻せるかどうか…
そうじゃの…万一脳組織を傷つけるようなことがあれば、使い物にならなくなってしまうし…
迷う二人に、ガモ博士は平然と言った。
脳組織が傷つく…というのなら、既にここまでの過程で傷ついている可能性もないとはいえまい。
う…うむ…
ここまで開けたのだから、先に進むしかない。
ブラウン博士はゆっくりうなずいた。
そうだな…。
ガモ博士、ブラウン博士、しかし、それでは…!
気になさることはありませんよ、コズミ博士…仮にコレが壊れても、さしあたって困ったことにはなりません。
そう…代わりは他にもある…それに、壊れたら私の研究所で実験材料にさせてもらう。無駄にはせんよ。
なるほど…!ガモ博士がそう言うのなら…
では、あとは私に任せてもらおう。コイツは私の研究所に連れて行く。あっちの方が設備がそろっているし…
シマムラ危うしっ!(踊)踊るな(汗)
こんなときお嬢さんだったら、涙ながらに
やめて…!乱暴はしないで…!!!
とか叫びつつ、シマムラを奪い返し、胸にかき抱いて身をもって庇ったりするのだろうけど…
私だし(邪笑)しらんぷり〜♪
ガモ博士がシマムラのねじを集め、分解しかけたシマムラを抱え、出て行こうとした…とき。
ギルモア博士が現われた。(驚)
おお、ギルモア博士…!なぜ、こんなところに…?
いや…ちょっと探し物が…ん?なんじゃね、ソレは…?
ギルモア博士は興味津々でシマムラを眺めた。
3人の博士はこれまでの経過を説明した。
なるほど…いや、派手にやったもんじゃのう…
ギルモア君、なんとかならんかね…?
不安そうなコズミ博士にうなずき、ギルモア博士はシマムラを覗き込んだ。
ああ、ガモ君…コレはこっちを外せば何とかなるじゃろう…ホレ。
…お?
な、なるほど…!そういう事になっていたのか…!さすが、ギルモア君…!!
博士たちはシマムラを囲んでしきりにうなずきあうのだった。
やがて、ガモ博士は自分の実験室へと戻り…ギルモア博士はシマムラの修理?を続けた。
…そして。
シマムラはまだお腹を開けられたまんまで、テープも食べたままだった…が。
ギルモア博士が不意に言った。
これで、電源を入れてみよう。
…え?(汗)
残念ながら、そこで私の時間は尽きたのだった。
半分分解されたシマムラを抱えて、電源を探すギルモア博士を背に、私は部屋を出た。
なぜあの状態で電源を入れるのか。
それによって何が解決するのかサッパリわからなかったのだけど、コズミ博士もブラウン博士も納得してるようだったから、別に間違った処置ではないんだろう。
でも、意外にあのヒトギルモア博士って、とんでもないことしたりもするけど(汗)結晶時間とか♪
ってことで!ってことでってなんだ????(汗)
メンテナンスの途中でまだ体がバラバラなのに起動させられてしまったしまむー五段活用!長すぎ(倒)
ぼーぜんとするしまむーに、ギルモア博士は大まじめに聞くのだった。
気分はどうかね、009? どうかねって言われても(汗)
さあ、どーする、しまむー?!
原作:「…ええ。」言葉少なく曖昧にうなずく。何言っても無駄なんだよな…と諦めてます(泣笑)付き合い長いし(しみじみ)
旧ゼロ:「ええ、大丈夫です…ありがとうございます」動じません(しみじみ)お礼までゆっちゃいます。さすが。何が?(汗)
新ゼロ:「なんともありません」その後は無言。自分が機械の体であることをひしひしとひしひしと実感してます。落ち込んでます。落ち込むのは勝手だが、後でお嬢さんに八つ当たりするんじゃねーぞコラ(威嚇)
平ゼロ:まん丸に目を見開いて、バラバラの体を眺めるしまむー。ぼーっと体を動かそうとして…がらがらがっしゃんっ!!!!!腕だの脚だのが手術台から落ちまくり(汗)「ばっかもんっ!動くやつがあるかっ!(怒)」「す、すみません博士〜(汗)」怒る方も怒る方だけど謝る方も謝る方です。さすがしまむー(しみじみ)
超銀:物憂げに辺りをゆっくり見回します。「…博士…フランソワーズは?」オマエ、会話ってもんをわかってるか?>しまむー(涙)いやお互いさまかも(悩)
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